自己採点をしてみました

令和二年度の北関東の医薬品登録販売者試験が、12月20日に終わりました。群馬県では公式の解答がすでに発表されましたので、もう一度試験問題と向き合ってみました。自己採点をした結果の発表と、間違えた問題の確認をしてみたいと思います。

採点の結果

配点 自己点数 合格基準点数(7割)
第4章 20 18 14
第1章 20 18 14
第2章 20 17 14
第3章 40 30 28
第5章 20 20 14
合計点数 120 103 84

自信は本当にありませんでしたが、合格していました。全ての章において合格基準の7割以上取れており、また5章に至っては満点でした。正直なところ、私の実際の実力よりも出来過ぎな点数が取れてしまったと感じています。試験の出来の手応えは全くありませんでしたので、私の感覚など当てにならないようです。

合格率の発表はまだのようなので、例年より問題が簡単だった可能性はあります。しかし周りの出来がどうであれ、合格は揺るぎありません。試験を一回で終えることができて良かったです。

間違えた問題を全部振り返る

さてここからは、私が本番の試験で間違えた17問を、全て解き直してみたいと思います。

問題の出典は、全て茨城県の登録販売者試験のページからです。また茨城県の出題順で掲載しますので、ご了承ください。

第4章

設問aで間違えました。2行目に「申請者の住所地の都道府県知事」という誤りがあり、正しくは「店舗の所在地の都道府県知事」でした。これは全く知らなかったです。

設問cは、明らかに間違いなのはお分かりになるでしょうか。運転免許を持っていない人は、医薬品登録販売者になれないというのは、どう考えても変ですね。aとcが誤なので、解答は4でした。


cは正しく、dは誤りだと分かったのですが、aとbのどちらが正解なのかが分かりませんでした。実はbの「製造業者」がひっかけで、これが誤りです。「製造販売業者」なら正しかったんですね。迷った末に誤答となりました。正解は2 (a,c)です。

第1章

「著しくない」は知っていて断定できたので、1と3に絞り込めました。正解は3なのですが、理由がよく分かりません。cの「処方せん医薬品」は、そもそも一般用医薬品ではない、ということなのでしょうか。薬機法の条文なので、「そのまま暗記だよ」と言われればそれまでですが。


aについて間違いました。被告が2者だと見えた時点で、正解だと判断してしまったのです。CJD訴訟だけは被告が3者で、かつ輸入販売業者も被告となったことで、問題として出やすいのは知っていました。このHIV訴訟については、具体的な被告者を確認しなかったことが間違いとなりました。正しくは、「国及び製薬会社」です。正解は4です。

第2章

cで間違えました。アセトアルデヒドが酢酸になるので、文中の箇所が逆になっています。非常に単純な問題ですが、知識がまとめられておらず知りませんでした。正解は4です。


目についての問題に対して準備はしていたのですが、良く知らない所から出されてしまいました。cとdは誤りだとすぐ分かったので、1か5が正解になるはずです。しかしここから正解にたどり着けるすべがなく、勘で埋めたところ間違えていました。正解は5です。


aは「ピンク色の痰」が決め手、bは一般的に考えてまあそうだろう、ということで両方正しいと分かりました。残りのcは、最後の確認の時まで迷いましたが、誤答しました。cの記述は鬱血性心不全のことですね。解答は4です。

第3章

選択肢bの問題を見て、なんだこりゃと思いました。参考書は一通りきちんと読んだつもりですが、こんな文章は一度として見たことがありません。「販売側が、勝手に成分を限定しちゃマズイんじゃないの」と思って誤りを選んだのですが、実はこれが正しい選択肢だったようです。正解は1です。


bのアセトアミノフェンと肝臓に関する問題は、今回の試験の第一章でも出されていました。頻出のようです。dの「ACE処方」は、初歩中の初歩の問題ですね。ここまでで2と4に絞れたものの、勘で埋めて間違えました。正解は4です。


1と3に絞り込めたものの、dが全く分かりません。「桔梗湯」って何ですか。全く知らない漢方が登場してしまいました。正解は1です。


bについては、コーヒーをたくさん飲むとおしっこに行きたくなるので、「尿量の減少」は誤りですね。「ナトリウムイオンの再吸収」だったか、「カリウムの再吸収」だったかあやふやでしたが、明確な誤りがあったので助かりました。cに関しては、薬のために薬を飲むのはまあダメでしょう。

ここまでで3と4に絞り込めましたが、aが分かりません。しつこいくらい2択を外してますが、また間違えました。正解は3です。


cは正、dは誤だと判断できたので、1と2に絞り込めました。2択だと絶対に間違えるように、私の答案はできていたようです。正解は1です。


cのユビデカレノンは、心筋の収縮力を「高める」なので誤り、dは一般的に漢方は15歳未満への使用はダメだったはずです。2と3の2択になりました。bはヘプロニカートについての記述なので誤りです。ルチンはビタミン様物質でした。正解は3です。


cを正しいと断定して選択肢を絞り込んでいったのですが、まずそれが駄目だったようです。パパベリンの前半の記述は正しいのですが、後半の「胃液分泌を抑える作用」はありませんでした。正解は5です。


出た生薬問題。出やがったな生薬問題。手も足も出んわ。何となく聞いたことのあったモクツウ(木通)を選んだところ、間違えました。正解は4です。


何だこりゃ。4の「組織修復」については成分が限定的なので、アラントインなど全て覚えていました。よってホウ酸は違うので除外。残り3択ですがさっぱり分からん。なんとなくスルファ剤を選んで間違えました。正解は3です。


問90から連続して、眼科用薬が出されました。aの選択肢を誤りとして残りを選んでいったのですが、これが失敗でした。ビタミンB5とビタミンB12は目の調節機能を助ける働きがあります。正解は5です。

 

第5章

満点を取れましたので、誤答はありません。試験前の一番の気がかりは、別表5-1と5-2からの出題数と難易度でした。実際の試験では、全部で4題という平均的な数で、難易度は全て簡単でした。

終わりに

冒頭にも書きました通り、試験に対して自信は無く、「もっと勉強すれば良かったな」と思いながら本番に臨みました。特に、過去問を十分に解けなかったのが心残りでした。試験まで残り1ヶ月から、直前までの時間の流れは、本当に一瞬のような速度でした。

とはいえ、勉強したことに対して、結果がついてきたことが本当に嬉しいです。

今回の医薬品登録販売者を受けようと考えたきっかけは、別の資格試験に起因します。その試験で、連年で手ひどくやられてしまっているのがあまりにも悔しいので、何か別で合格してやろうと思い立ったためです。

今回の学習による経験と、精神的な高揚を後押しに、またすぐにそちらの勉強も開始したいと思います。

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