試験の日を迎えるにあたって、何よりも絶対的に大事なのことは、「寝坊や遅刻をせずに、きちんと試験を受ける」ことです。
2日間の両日とも、その目標を無事達成してきました。
もくじ
1日目
東京の水道橋で、JRから地下鉄へ乗り換えるために歩いていたら、履いていた右足のサンダルが壊れました。ストラップの止め金がどこかに飛んでしまったようで、サンダルの底板だけになってしまったのです。数メートルの移動すら大変になり、とても試験会場までの移動はできません。
太陽の日差しがきつい中、周囲の建物を注意深く見渡してみます。長いこと準備してきた試験が待っているので、ぼんやりしている訳にはいきません。すると靴屋こそ見つかりませんでしたが、道路の先にセブンイレブンが見えました。コンビニに靴が売っているのかどうかは不明でしたが、この季節だしビーチサンダルくらいは置いてあるだろうと考えました。
足をひきずりながら道路を渡りだしたものの、横断歩道が思いのほか長いのです。急いで渡りきらないと途中で赤になってしまうので、しかたなく裸足になって渡りました。東京のど真ん中だけあって人通りが非常に多かったですが、他人の目など気にしてられません。
どうにかしてコンビニにたどり着き、靴が売っていないか探したところ、靴はもとよりサンダルもありませんでした。しかし、室内用のスリッパが売られているのに目が留まりました。
ここは考えどころです。スリッパは十分靴の代替として機能するのですが、重要な試験会場に履いて行っていいものでしょうか。
スリッパに対する周囲の反応として考えられるのは、①病院から抜け出してきた、②注意力が無くスリッパのまま外出してきた、③そもそも靴とスリッパの違いが分からない、など色々思いつきます。しかしどれもこれもマイナス要因なので、スリッパを履いたまま試験を受けると気疲れしそうです。試験官から、「君、靴どうしたの?」とか言われた場合に嫌ですしね。診断士になりたくて来たのに、私の頭を診断されてしまうという事態は避けたい。
ということでスリッパは諦め、サンダルを修理する方向で考えました。ガムテープを購入し、サンダルのストラップの上からぐるぐる巻きにしてみました。
そんなこんなで、修理したサンダルがこちら。
若干のゴワゴワ感はあるものの、歩くのには十分でした。色もいい感じに合ってるし目立ちませんね。
試験日にはどんなトラブルがあるか分からないので、早く出発することに損はありません。今回も試験の1時間前に到着するように家を出たので、慌てることはありませんでした
財務会計 11:30 – 12:30
この科目は知識問題と計算問題に分かれるのですが、知識の部分で非常に苦戦しました。生まれて初めて見る用語が入った問題と、うろ覚えのままにしてしまった問題が非常に多く、試験中にすでに「合格は相当に厳しいな」と感じました。ただ、途中で諦めることは絶対になく、最後までやり抜こうと初めから決めていました。
[よく分からなかった問題]
3「連結決算」5「計算書類」14「オプション」15「ポートフォリオ」
運営管理 15:40 – 17:10
問題を解きながら平均的な難易度だと感じ、落ち着いて解くことができました。ストップウォッチ法の測定に関する問いで、単位の変換に気づかないとひっかかってしまう出題がありましたが、冷静に対処することができました。
[よく分からなかった問題]
10「経済的発注量」 25「小売店舗における防火管理」 27「ショッピングセンターの現況」 38「QR決済」 41「GTIN」 42「資金決済に関する法律」
2日目
朝起きた時に、昨日だけのものではなく、今までの積み重なった疲労を感じました。再び暑い日となり、体力的に十分持つかどうかが心配でした。
経営法務 9:50 – 10:50
7科目の試験の中で、ほぼ毎年最も合格率の低い経営法務ですが、今回も難しい問題がたくさんありました。TPP協定による著作権の変更は色々な予備校が出題を予想していましたが、やっぱり出ましたね。
[よく分からなかった問題]
4「生前贈与」 8「公衆縦覧期間」 18「担保物権」 20「債権譲渡」 22「マザーズ」
中小経営政策 13:30 – 15:00
「ここは主軸じゃないから覚えなくていいや」と除外していた部分から、たくさん出題されてしまいました。この教科で挽回を目論んでいましたが、非常に厳しくなりました。
[よく分からなかった問題]
3「常用雇用者数と設立年」10「企業間連携」14「経営革新支援」20「模倣品対策支援事業」21「伝統的工芸品産業支援補助金」
試験を終えて
反省として
自己採点をしていないので感覚だけで判断すると、とても1次試験を合格しているとは思えません。計算問題ではなく、知識問題でかなり苦戦したためです。暗記問題は時間をかければ誰でも点が取れる問題なので、とても悔やまれます。
私の1次試験に対する認識が甘かったとしか言いようがありません。全体で10覚えなくてはいけないところを「7ぐらいで大丈夫だろう」と高を括ってしまったのが失敗しました。特に最後の科目である「中小企業経営」で、暗記の手ぬるさが仇となりました。
合格するまで止めない
とは言え、時間を捻出しながら、今まで全力で勉強してきました。勉強計画、習得すべき勉強の範囲に誤りはあったもの、何一つ悔いはありません。十分にやり切った清々しさがあるので、結果はどうでもいいかなとさえ思ってしまいます。
1回で何かを成し遂げた人物には、その才能と称賛によって人が集まるのは知っていますが、苦労して苦労して何かを成し遂げた人物にも、人がたくさん集まるのを私は知っています。
不合格は全く恥ずかしくありません。必死に言い訳を探して、途中でやめてしまう方が、よっぽどみっともないです。自分は自分なりで構わないので、合格までやってみましょう。また来年ですね。
他の試験へ応用させよう
今回の試験により、学習を習慣的なものにすることができました。せっかく付けた勉強グセを生かして、他の資格試験も受けてみようと考えています。将来的に中小企業診断士として活動するなら、自分を覚えてもらいやすくするための、特徴になる何か一つあれば得になるでしょう。
ビジネス関係で言えば、日商簿記、ファイナンシャル・プラナー、宅建などが思いつきます。しかし、試験問題があまり面白そうでなく、気乗りしません。
私は学術的に言語学を勉強していたこともあり、外国語の学習がとても好きでした。それを考えると、およそ10年ぶりになりますが、語学系の試験を受けてみてもいいかなあと思います。
影響力と認知度を考えると、英語の試験になってしまいますかね。以前はTOEICが流行っていたのですが、最近はどうなのでしょうか。