【令和三年度】中小企業診断士の試験日程

中小企業診断協会のホームページにて、令和三年度のスケジュールが発表となりました。早速確認してみましょう。

試験日程

令和二年度(去年)

今年の日程の前に、まず去年の日程を見てみます。異例となった回ですね。

中小企業診断士試験は、通常8月に行われます。しかし去年は、東京でオリンピックの開催されるということで、混乱を避けるために1ヶ月前倒しの日程となったのです。

ところが実際は、世界中を巻き込んだコロナウイルスの影響のため、オリンピックは開催されませんでした。延期という決断がなされ、五輪大会は今年に持ち越されました

令和三年度(今年)

そして、発表されたばかりの令和三年度の日程を見てみましょう。

なんと、試験日が8月になっています。今年もオリンピックの影響のため、試験は7月だと思っていたのですが、どうやら違ったようです。

日程変更が無い理由

オリンピックはいずこに

私は日本の時事情報については疎いのですが、オリンピックが中止という話は聞いていません。コロナウイルスの影響のため、様々な規制を敷きながらも、かろうじて開催する手はずになっているはずです。

オリンピックは始まるけれども、今年は試験の日程に変更は加えられませんでした。なぜなのでしょうか。

宿泊施設

中小企業診断士試験は、各都道府県で行われるのではなく、全国主要都市の8か所のみで行われます。なので、遠方在住者は試験日当日に移動することは難しいため、事前に宿泊先を確保する必要があります。

この時に、宿泊場所が無い場合はどうなるでしょうか。試験の申込後は会場変更は出来ませんので、どうにかして試験に間に合わせる行程を考えなくてはなりません。よって会場からは遠く不便であるながらも、どうにか試験開始には間に合う場所で我慢する必要が出てくるでしょう。試験以外で他の受験者と差が出る結果となり、不公平だと感じる人もいるかもしれません。

そして、この「宿泊場所が無い場合」が起こりうるのが、今回のオリンピックなのです。特に開催地の東京では、海外からの滞在者の急激な増加が見込めるため、宿泊場所を見つけるのがより難しくなるのです。

開催はするけども

ではオリンピックが始まるのに、なぜ試験日程に変更が無かったのでしょうか。

先月3月20日の発表で、東京オリンピックでは「外国人観戦者を受け入れない」と伝えられました。日本はコロナウイルスに対して、ヨーロッパや南北アメリカと比べると優れて対処してきたものの、ワクチン接種が遅れています。また現在の4月になってからも、世界各地では都市封鎖や臨時法の強化を実施している国が未だに存在します。よって五輪大会を決行させるために、残念ながらも、応援や観戦に来る海外客の受け入れを断念したのでしょう。

そしてすなわち、オリンピックは開催されるとはいえ、一時的な人口の増加はありません。よって宿泊施設にも影響は無く、試験の日程は通年通りとなった訳です。

ただし、日本国内から東京への移動については不明確です。最善の場合では、席を一つ空けての観戦となるでしょうが、動向についてよく分かりません。

都内の宿泊状況に影響を及ぼすのは、観戦者だけでなく関係者などの存在もあります。滞在施設での混雑はそれほど見込めないとはいえ、一応の注意は必要かもしれません。

おわりに

診断協会のホームページでは、日程について「予定」と明記されています。ただし願書の配布と受付期間のことを考えると、期日的に余裕もありませんし、これからの変更はおそらくないでしょう。

ということで、1次試験まで残り5か月、2次試験まで残り7か月です。願書の配布と受付は来月から始まりますので、忘れずに申し込みましょう。

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