完璧な試験運営でした

令和二年度の中小企業診断士の、一次試験が終わりました。試験運営に対して懸念していた、大雨の影響とコロナウイルスの影響の二点について振り返ってみたいと思います。

大雨の影響

私の受験会場は、東京の新橋でした。

東京、そしておそらく関東地区においても、雨の影響はゼロだったのではないかと思います。一日目の土曜日にほんのわずかに降ったくらいで、交通機関への影響は全くありませんでした。

コロナウイルスの影響

受験会場の選定と管理

今回の試験においては、利用可能な会場ならどこでもいいという訳ではなく、集団を管理しやすい建物や敷地に絞って受験地を決定していったと考えられます。なぜなら、受験者全員にまず手の除菌消毒をさせ、次に検温をさせることが必要であるからです。

私が受験した新橋で、具体的に振り返ってみたいと思います。会場となった建物は高いビルで、出入り口は一か所のみでした。建物に入ってすぐの所で手の消毒液が置いてあり、試験委員の監視の元で全員がしていました。

次の検温は、エレベーターに乗ってからの12階でした。エレベーターは六基あったので、朝の試験前にも混乱は無かったと思います。エレベーターを降りると監督者がおり、進む方向を案内されました。検温の係りの人は四人で、こちらも待たされることは無く、スムーズに進みました。

この後は、各自階段で自分の試験室まで移動するように、仕切りによって誘導されていました。試験会場は11階から16階まででした。

つまりまとめてみると、動線としては建物に入ってから体温の測定まで、一直線になっていたと言えます。

受験者席の対策

長机一つにつき、受験者は一人になるように割り当てられていました。通常なら長机の端と端に、受験者を二人座らせるのが普通だと思います。

今回は二人座らせるところを一人にしたのですから、単純に考えると、必要な会場数も二倍になってしまったはずです。感染の可能性を考えると仕方の無い措置だったとはいえ、費用は大丈夫だったのでしょうか。

受験者としては、広くて非常に快適でしたけども。通常試験がエコノミークラスならば、今回はビジネスクラスのような広々さでした。

今回の対応に対して

この項は、私の意見です。

「令和二年度の中小企業診断士は延期されるのではないか」という推測もあったぐらい、コロナウイルスの影響は尋常ではありませんでした。国家試験では司法書士がまず延期され、その他資格試験も次々に中止されました。

その中で、中小企業診断士は予定通りの進行が発表されました。しかし、試験運営そのものに対しての不安が存在していたのではないかと思います。

試験運営者が、会場で右往左往してしまうような混乱を私は想定していたのですが、そんなことは一切ありませんでした。「先延ばしにすると面倒くさいから、無理やりにでも試験を実行させてしまえ」という様な思惑は微塵も感じられず、十分な研究と自信に基づいた判断だったと思います。これから徐々に実施されていくであろう他の資格試験のお手本になるような管理方法で、検討と工夫の跡が見えました。

中小企業診断士を目指す者として、今回の試験が滞りなく進んだことに対し、非常に誇らしく感じています。

おまけ

2日目の試験の終わりに、資格予備校の人がチラシを配布していました。去年は各社たくさんの人たちが案内のパンフレットを配っていたのですが、今年はひっそりとTACのみでした。他社はコロナの影響を考え、自粛したのでしょう。

チラシとウェットティッシュ入りだけの簡素な物でした。状況を考えた上で、控えめな物を配布することにしたのだと思います。

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